腱板損傷

腱板損傷って何?

 まず、腱板とは、肩関節で上腕骨頭を肩甲骨の関節窩に引き付ける役割を果たしている筋肉の総称で、それぞれ、棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲下筋の4つを指します。

 

   

 

 これら4つの筋肉が何らかの原因で傷つく(断裂する)ことを腱板損傷といいます。

どうして腱板損傷するのか?

 腱板損傷をする主な原因は、外からの強い衝撃や使い過ぎ、加齢によるものがあげられます。

 

 外からの強い衝撃では、転倒や重たいものを持ち上げるような場合に発生することがあります。

 野球の投球動作のような、繰り返し肩を酷使するようなスポーツで発生しやすいです。

 加齢では、筋肉が変性し筋肉がやせ細り、その状態で筋肉が他の組織と擦れて擦り切れてしまうことがあります。

 

 

腱板損傷の症状は?

 強い衝撃によって損傷した場合、肩の動作時の痛みはもちろん、じっとしてても痛みが発生します。

 

 しかし、高齢者で日常生活の中で擦り切れたような場合、全く痛みなどの自覚症状のない場合も多いです。実際、肩に症状のない方を対象にMRI検査をしたところ、60歳以上では54%の方に腱板断裂が確認できたという報告があります。

 

 痛み以外では、肩の筋力低下がありますので、最近、肩に力が入りにくいと感じる場合は、一度専門機関で調べてもらった方が良いかもしれません。

 

 

腱板損傷の見極め方

 腱板損傷かどうかの確定診断は、病院で超音波(エコー)検査やMRIを使った画像診断で行います。

 

 

 

 

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