こんにちは。
接骨岸本です。
2023年、プロ野球、阪神タイガースが38年ぶり2度目の日本一になり幕を降ろしました。
さて、阪神タイガー
・・・(続きはこちら) こんにちは。
接骨岸本です。
2023年、プロ野球、阪神タイガースが38年ぶり2度目の日本一になり幕を降ろしました。
さて、阪神タイガースが前回日本一になったのが1985年、その後、暗黒時代と言われた90年代を乗り越え18年ぶりにリーグ優勝をしたのが2003年でした。
その2003年に、金本選手は広島カープから阪神タイガースに移籍され、2003年、2005年と2度のリーグ優勝に貢献されました。
今回のブログでは、金本選手の選手生活晩年に負った肩関節の腱板損傷の一つ、
【棘上筋断裂】
について解説しようと思います。
まず、棘上筋を含めた、肩関節周りの部位の紹介をしておきます。
こちらの図で位置関係を確認しながら、この後の説明をお読みください。
棘上筋は腱板と呼ばれる筋肉の一つで、肩甲骨と上腕骨を繋ぎ、かつ上腕骨頭が肩甲骨の関節窩の真ん中で常に安定して動くように他の3つの筋肉(棘下筋、小円筋、肩甲下筋)と協調して働いています。
金本選手のケガのきっかけは、2010年のオープン戦の試合前練習中に味方選手と交錯したことです。
この時点では、棘上筋の部分断裂だったようですが、当時連続フルイニング出場の記録更新中であったこと、受傷当時の年齢(41歳)を考えて、ケアしながら強行出場し続けていたと思います。
おそらく同じクラスの選手で、もう少し若ければ次のシーズンやその次もあると考えて、完全に休ませるという選択肢もあったかもしれません…
これがプロアスリートの辛いところですね…
結果、2010年のシーズン終了時には
棘上筋は完全断裂
していたようです…
おそらく同じクラスの選手で、もう少し若ければ次のシーズンやその次もあると考えて、完全に休ませるという選択肢もあったかもしれません…
もし休んで回復することが出来ていたら…
これがプロアスリートの辛いところですね…
2011年も手術することなく、肩の痛みと闘いながらプレーし続け、迎えた2012年…
何と、春季キャンプでは70メートルの遠投が出来るまでに回復していたこと!
打撃もシーズン直後は3割を超える成績を残しています!!(さすが鉄人!!!)
しかし守備面では、シーズン入って直後の4月の試合動画を見てみると、外野から投げられている距離は長くて20m~30mでした…
実際、肩の痛みも再発していたようで、その年のシーズン終わりに引退されました。
棘上筋断裂は、一般人でもしばしば起こり得る傷病で、五十肩(肩関節周囲炎)だと思ってたら、棘上筋断裂だったなんてこともあります。
一般人の場合も金本選手のように、転倒したり何かにぶつかるような強い衝撃を受けた際に断裂することもありますが、60歳以上だと筋肉を骨と骨で擦って(インピンジメント症候群)擦り切れる形で、知らないうちに断裂していることも。
部分断裂であれば、安静にして肩周りの動作を正常に戻していけば傷の修復も見込めますが、完全断裂してしまうと、基本的には手術して繋がないと修復は見込めません。
1週間から1か月以上、肩を動かしていたいとか、夜寝るときに肩が痛いと思うような場合は、お早めに当院含めた専門機関にご相談くださいませ。
早めの対処で、ストレスフリーな毎日を!