その『矯正』本当に必要?
どーも、接骨岸本です。
さて、今回は『矯正』についてです。
一般的に『矯正』をご存じの方は、『ボキッ!』と音をならすものをイメージされるのではないでしょうか。
これはカイロプラクティックの『スラスト法』という技術を基本としており、本来は全身の状態をしっかり見て、必要な箇所(関節)に、必要に応じて慎重に用いる技術なのですが、一部の治療院では、腰が痛いと言えば
「骨盤が歪んでいるので骨盤矯正しましょう」
とか、首や肩が痛ければ
「頚椎が歪んでいるので頸椎の矯正をしましょう」
と、安易に骨盤矯正や頚椎の矯正を患者様に薦めて、患者様がよく分からないうちに施術を行っている整骨院や整体院が存在します…
先日、ご紹介で当院にご来院された患者様は、腰が痛くて初めて訪れた整骨院で、骨盤矯正を無料体験した結果、股関節を痛め、その後、数回その整骨院に通うも一向に良くならず、最終的には整形外科を受診し、そこでやっと股関節の痛みは治ったとのことでした。(完治まで2ヵ月くらい)
骨盤矯正や頸椎の矯正は、適切に行われれば素晴らしい結果を得られる技術なのですが、知識や技術が未熟な方が行うと健康に害を及ぼしかねない技術です。
では、どうすればこのようなリスクを避けられるか?
正直、体験しないと技術の良し悪しは分からないのが現実ですが、以下のような点を判断材料として、
次に当てはまるような治療院での『矯正』は回避する
ことをおすすめします。
1.痛みの原因を調べない
→通常、病院はもちろん、接骨院・整骨院や整体院などの治療院であれば、まずは問診をして、どうした時に、どこに、どのような痛みや不具合が発生するのかを確認します。それをもって、どの部分のどの組織に問題があるのか見当をつけて、施術の方針を決めるのですが、今回、接骨岸本にご来院した患者様に骨盤矯正をした整骨院では、問診票の記入も動作のテストもなく、腰が痛いという訴えのみで施術を始められたそうです。(正直これには驚きました)
これでは、本当に骨盤矯正が必要かどうかの判断は恐らく出来ておらず、
腰が痛い=骨盤が歪んでいる → 骨盤矯正
という安易な提案だった可能性があります。
2.矯正を無料(オトク)という理由で薦める
→本来、矯正はその部分の関節が正常に動いていないので、それを改善するために行うものです。今回のケースであれば、問診すらロクにしていないようなので、本当に矯正が必要なのかどうかあやしいです。
3.矯正のリスクについて説明がない
→これに関しては、自身の技術に絶対の自身をもっているために、リスクの説明をしないという先生もいらっしゃるかもしれませんが、人のすることに絶対はありませんので、このような先生の矯正も遠慮した方がよいでしょう。
とはいうものの、身体についての専門的な知識を持たない方が、こんな判断をするのは難しいと思いますので、骨盤矯正か頸椎の矯正を受けるかどうか悩んだら、
・なぜ、骨盤矯正をした方が良いのか?
・どのような方法で矯正するのか?
を確認してから判断してください!
ちなみに骨盤矯正で股関節を痛めてご来院いただいた患者様は、当院での施術の結果、股関節の痛みは初回の施術でほぼ完全にとれ、1週間後に来られた時には全く問題ありませんでした。
現在は腰痛の再発予防と、股関節含めた全身状態改善のために、継続して通っていただいています。
ちなみに、接骨岸本の施術で「バキボキ」系の骨盤矯正はしておりません(笑)
接骨岸本では、
ご自身の身体の重みで緩やかに矯正する『ブロック』を使った骨盤調整
を行っております。
ソフトな矯正方法ですので、興味のある方はお気軽にご質問くださいませ。
ではまた!